代表 藤間大智 プロフィール
舞踊 藤間大智 Fujima Taichi
文化の再生と和を受け継ぐ未来の創造 ~伝統芸能の新天地開拓~
代々続くお家柄とは違い一般的な家庭の中で育った私がこの世界に入ったきっかけは、人間国宝の愛弟子と謡われた師匠との出会いでした。空っぽの私にお辞儀から所作のいろはを手ほどいたのは三歳の頃と聞きます。それから日本舞踊を入り口にし歌舞伎の世界にどっぷりと浸かり魅了されて現在にいたります。
伝統芸能において、先人たちの作ってきたものはあまりにも素晴らしく偉大なもので、それに携わっている私たちでさえ全てを理解するには道は長く、なかなか淘汰しえないものであります。私たちはその広大なものを日々伝承していき、それらを様々な形で今の時代に生きる方々に伝えていく事が役目であると感じています。
「わざをぎ」が日本文化の未来へ繋ぐ架け橋となることを願って、その実現への絶え間ない精進と紡がれる伝統の真を心と技に賭し、皆さんが笑って泣いて楽しめる伝統芸能を探求 していくことを宣言いたします。
藤間流師範 東京藝術大学邦楽科卒業
公益社団法人 日本舞踊協会会員
東京都立新宿山吹高等学校講師
1988年生まれ 東京都出身
1991年 3歳より人間国宝藤間藤子の愛弟子藤間聖章に師事し日本舞踊の手ほどきを受ける。
1994年 6歳で新宿区朝日生命ホールにて初舞台。以降、国立劇場をはじめ歌舞伎座、中野ZEROホールなどで舞台を重ね研鑽を積む。
2005年 語学留学先のニュージーランドにおいて日本舞踊を披露し異文化交流に努め、ベストタレント最優秀賞受賞。
2006年 国立劇場にて「忍夜恋曲者」滝夜叉姫で名披露目。
2007年 歌舞伎座にて「藤間会」出演。
2008年 大学在学中、日本画と日本舞踊の共同出展にてG-1グランプリ2位受賞。
2011年 東京藝術大学邦楽科卒業(卒業公演「北州千歳寿」)
2012年 藤間流師範資格取得。
2013年 藝大21第七回奏楽堂企画公募、最優秀企画「IO-希臘神譚蓮牛章」において演出及び主演ゼウス役をつとめ、ギリシャ神話を題材にした新作歌舞伎舞踊公演を実現させる。 同 年 世界文化遺産醍醐寺にて、てらこやプロジェクト日本伝統芸能の専属講師として同寺の霊宝館にて実演講習をつとめる。
2014年 取手市教育委員会後援のもと「藤間大智舞踊公演」を開催し「娘道成寺」白拍子花子、「新作 月の花」など三役をつとめる。
2015年 東京都立新宿山吹高等学校の日本舞踊部及び日本伝統文化研究会講師着任。
同 年 国立劇場にて「春興鏡獅子」小姓弥生後に獅子の精、歌舞伎座にて「藤間会」出演。
歌舞伎舞踊の古典作品を中心に多岐にわたる公演活動はもとより、伝統芸能の新しい世界への開拓を求めて幅広く活動している。また東京都、茨城県に稽古場を開設し指導にあたっている。
Q.趣味はなんですか?
A.ピアノ、料理、旅行
Q.休日の過ごし方は?
A.読書、森林浴、映画鑑賞
Q.始めたきっかけはなんですか?
A.幼少の頃、18代目勘三郎さんの連獅子や大成駒(6代目歌右衛門)の道成寺を観ては真似て踊りと大変お気に入りの遊びだったそうです。それから間も無く祖母の稽古先でご縁のあった師匠(聖章師)にお声をかけて頂き、私もお稽古を見てもらうようになりました。
Q.芸大に入った理由は?
A.舞踊だけでなく、他専攻や学科の人たちと交流を持ち自分の世界観を広げられると思いました。