副代表 望月実加子 プロフィール
囃子 望月実加子 Mochizuki Mikako
私が専門にしている「囃子」とは「栄やす」が語源とされており、賑やかな雰囲気をつくり、相手を引きたてて栄える状態にすることを指します。まさに「囃し立てる」ことが私の役目です。これは伝統芸能という枠、さらには音楽という概念を超えた、原始的で人間の根源的な部分だと考えています。長い歴史を経て培われ、これまでの素晴らしい先人たちの技により、伝統芸能とまで研ぎ澄まされてきましたが、その本質はみなさまの心の中にも元々備わっているのではないでしょうか。
人それぞれに夢中になること、好きなことがあると思いますが、それが私にとっては囃子でした。「特別なことをしている」という意識ではなく、この純粋な気持ちがずっと自分の根底にあり、わざをぎでの活動源になっています。
ご覧いただくお客様にも、決して身構えたり固苦しく考えたりせずに、共に楽しんでいただける様な舞台作りを目指し、わざをぎらしい、わざをぎにしか行えない舞台作りを目指します。
そしてこれからを担う子供たちにも、「日本の芸能っておもしろい」と感じてもらえるよう、伝統芸能を体験できる機会を増やしていくことも、私たちの役目だと考えます。
私ひとりでは到底叶わないことも、一座として団結すれば実現できると信じています。
夢のある一座わざをぎを、どうぞよろしくお願いいたします。
東京都出身。
11歳より長唄三味線を杵屋栄津三郎に師事。
13歳より邦楽囃子を田中佐幸、望月庸子に師事。
平成29年4月望月流十二代目家元望月太左衞門に「望月実加子」の名を許される。
東京芸術大学音楽学部附属高等学校を経て、
2007年 同大学音楽学部邦楽科に入学。在学中、常英賞受賞。
2011年 同大学大学院音楽研究科修士課程入学。
2013年 同大学大学院音楽研究科博士後期課程入学。
2017年 同大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。音楽博士号取得。
2010年 田中信昭(指揮)率いる新しい合唱団と共演。その中で柴田南雄(作曲家)作品集「柴田南雄とその時代 第二期」のCD製作において小鼓で参加。
2011年より和楽器と古楽器による音楽集団「アンサンブル室町」にて和打楽器として参加。
2012年 第25回市川市文化振興財団新人演奏家コンクール邦楽部門優秀賞受賞。
2013年より野村誠、音まち千住の縁主催「だじゃれ音楽祭」へ参加。
2014年 ピアニスト松本俊明『DEJAVU ~いつかどこかで~』のCD収録へ参加。
2014年 NUNO JAZZ FESTA2014 出演
2014年 NHK BSプレミアム「マキハラといっしょ」出演
2015年 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」出演
2015年 高松宮殿下記念世界文化賞歓迎の夕べ(明治神宮)にて奉納演奏を行う
その他に幼児対象のワークショップや、小学校等での鑑賞教室なども精力的に行う。
古典を中心に、様々な方面において演奏活動中。
Q.趣味はなんですか?
A.買い物、ビュッフェ巡り、インテリア雑貨収集です
Q.休日の過ごし方は?
A.掃除や洗濯、あと友人と遊びに行きます。
Q.始めたきっかけはなんですか?
A.地元のお祭りの太鼓を見て始めたくなり、母に先生を探してもらいました。
紹介していただいた先生が今の師匠で、長唄の囃子を始めることになりました。
Q.芸大に入った理由は?
A.附属の高校だったので、芸大を受験しました。同世代の仲間と演奏したり勉強することができましたし、他のジャンルの人とも出会うことができて、充実した大学生活でした。